2023年のテト(Tết)をホーチミンで過ごしています。
コロナを挟んだというのもありますが、コロナ前からこの時期にホーチミンに敢えて留まることを選ぶようになり、ホーチミンでのテトを何度も経験しています。
昔(2015年頃)のほぼ全店閉店状態に比べると今は営業しているお店がちらほらありますし、交通量もそこそこあります。
けれど「(テトのホーチミンを)知らないで来たのだろうなー」と思しき欧米系の個人旅行者を見かけると可哀想な気持ちになるぐらい、ホーチミンのテト時期は観光で来る場所ではなく閑散としています。
普段は超絶騒がしいホーチミン市が、テトの時だけ静かになるので、個人的には一年に一度の貴重な時期として好きでした。(※コロナ禍はもっと静かになったので、あれは衝撃的でした。)
営業しているお店が増えたので、この日(ベトナムの元旦の3日目)は日本人街に昼食を食べて、ファーミリーマート1号店でサラダを買って帰ろうとしました。
ところが、テト前に会った店主が「テト中も営業する」と言っていたので、そこを目的に行ったのですが、閉まっていました・・・。
途中で見かけた一風堂さんは営業していたのですが、満席で店前に並んでいたので、入ったことがないお店に挑むことにしたのです。
期待していなかったのですが、その通りの味でした。
(味だけでも二度と行くことはないかと思います。)
がっかりしたのは、お会計と伝えて渡された額が思った以上に高いのです。
「こんなに高いの?」と尋ねると、テトだから普段の3割増しなのだそうです。
1割増しは一風堂さんでも表示されていたし、ICHIBANYAさんでもそうでした。
けれど、ここは何の表示もなく、この味で3割増しを後から告げられたことでがっかりしました。
とはいえ、当たり前ですがきちんと支払いました。
(総合的に二度と訪れることはないかと思います。)
もう一つの目的だったサラダはありませんでした。
ファミリーマート1号店は、ベトナム最大級のコンビニなので「ここにならあるかもしれない」と思ったのですが、ダメでした。
おにぎりやサンドイッチはあったので、ファミリーマートの工場(委託先工場?)は稼働しているようですが、農家・物流・卸のいずれかがお正月休み(=活動停止)で生鮮食品の供給が止まっているのだと思います。
近くのセブンイレブンと韓国系のコンビニGS25を覗いてみたのですが、やはりありませんでした。
もう諦めてバスで帰ることにしました。
自炊しない者にとってはテト中の野菜摂取に苦労します。
日本人街から少し歩いてバスに乗り、自分のアパートの最寄りバス停で降りました。
アパートとは遠回りになるのですが、ダメもとで近所のミニストップに寄ってみると、ただ1つだけサラダがありました。
3日間しかない賞味期限も明日までなので、新鮮な部類です。
テト中にサラダを購入できた小さな奇跡に感謝です。
テトを大事にするベトナム人は大勢います。
テトだから〇〇する。
テトだから●●してはいけない。
ベトナムでは成人した大人にもお年玉をあげる文化なのだそうで、そこら中から要求されますし、一人にあげるとそれを聞きつけた他のスタッフが群がってきます。
それをベトナムの文化・慣習だと受け入れられる人もいるのでしょうが、
「〇〇する」「●●しない」なんて個人のワガママだし、こちらが不利益を被る場合があります。
また、「Lucky Money(お年玉)」という名目で、成人した大人が新年早々あたりかまわず金銭を要求してくるがめつさが見苦しくて仕方ない気持ちになることが度々あります。
(※お年玉の文化・慣習には反対していません。ただ、「あげたい人の気持ちが先行すべき」やりとりだと思うのです。)
ベトナムのテトが怖くなってきた2023年のテトです。