都合上、新規感染者数を減らしたければ検査数を減らせばいい、もしくは検査方法が(自分らに責任なく)過ちがあったと取り消せばいい
なぜか減った日本と減らずに断念したベトナム 2021年9月29日現在
<かつてコロナ制圧優等生と称されたベトナム>
9月15までに収束させるという政令を出したベトナム第四波の中心地ホーチミンでしたが、残念ながら収まることなく、厳粛な社会的隔離措置は延長されています。
どのぐらい厳粛かといいますと、
ざっくりいうと問答無用に外を出歩くことができません。
- 会社に行けない。
- 買い物に行けない。
- 近所の公園に散歩へ行くのもダメ。
病院に行くには病院から許可書を発行してもらわねばならぬようです。
(通院のために出かけた様子を発信しているYoutuberがいましたが、厳密にいうとおそらくそんなことをしてはダメです。)
今でこそ近所をうろちょろしている人たちや我慢しきれず闇営業する店がちらほらと現れましたが、発令直後は罰を恐れるとともに「これで収束に向かうのなら・・・」と期待する思いがあったので、病院等を除いて99%の店舗は営業を停止させました。
自分自身、まったく外に出れていないので様子が分からないのですが、おそらく今も90%ぐらいは営業停止状態なのではないかと推測しします。
工場も「自宅通勤」を禁じられました。
工場内で全員が寝泊まりするか、近隣の宿泊施設を借り上げてその宿泊施設と控除のみの行き来を許すという前例のない強硬策を打ち出しました。
不満が溜まる一方の従業員たちとその管理者の根性と我慢で稼働を続けている工場は一部あるようですが、心情的な面と資金的な面を考慮すると休業することを選んだ経営者・工場運営責任者が多いはずです。
そこまでやっても、コロナ対策としての結果が数字に表れませんでした。
それまでよりも増え続けました。
となれば「いつまで続けるのか?」と批判が出てくるのは仕方がありません。
延々に続けられたら会社経営にとっては死活問題です。
おそらく、すでに音を上げた会社・店舗も少なくないはずです。
自分自身の周りも失業者ばかりです。
(失業まで至らず給料はもらえていても減額されている人たちが多いです。)
コロナ騒動以降、一旦は中国の落日で陽の目を浴びることになったベトナムですが、こんなことをするようではベトナム進出を考えていた企業・起業家・投資家とて二の足を踏んでも仕方がありません。
そんな国内外からの不満が遂にベトナム政府を動かしたのだと思います。
新規感染者数が減少傾向にならぬ状態で、経済再開の策を採る方針転換をしました。
全面解禁でないのは当然ですが、今までがあまりにも雁字搦 めだったため、解放された気になります。
会社への通勤ができるようになるようです。
むやみやたらと置かれていたバリケードが撤去されるようです。
<転んでも転んだことを認めたくないようです。>
素直に失策だったと認めるのが嫌なのか、ここ1~2週間以上ずっと新規感染者数5千人前後であったホーチミンが、突如として昨日は3百人台となりました。
あまりにも激しい落差です。
日本でも「原因不明の新規感染者数減少は次の衆議院選挙の為の人為的操作だ」と黒い噂が立っていますが、新規感染者数を減らしたければ検査数を減らせばいいという考えはぼんくらな自分でも思いつきました。("人手が足らない"、"検査キットがない"など言い訳はいくらでも思い浮かびます。)
けれど、自分が思いつくのは同情を誘うよう形でした。
まさか、"検査方法が過ちだった"という根底の覆し方があるとは大胆不敵な行為だと感心したほどです。
結論ありき(減少数字を出す)で、辻褄を合わせる(自分らに責任が及ばぬよう説明資料を用意する)。
まさに先日、日本のテレビドラマで見た「真実を新たな真実に塗り替える」行いだなと思いました。