このご時世で仕事もできず外出も許されぬ環境の中「頭がおかしくなりそうだ」とコメントしている見ず知らずの日本人の言葉が響き、「既にダメになった人が大勢いるのではないか?」と思いながら、しばらく出ていない外の様子を見に行きました。
完全防備で、ごくごく近所を独りで歩いただけです。
"さすがホーチミン!"という言うべきか、ベトナム人のおじさんたちは外でくっちゃべっていました。
(バイクに乗った)何人かの警察ともすれ違いましたが、これだけ周りに人がいれば怯える必要もありません。
こういう人たちが完全に無くならないのがホーチミンであり、それが良さでもあるのでしょうが、目下、ホーチミンは感染拡大中なのでこの窮屈な(?)生活の延長は必至かと思います。
いつ尋問されても逃げ切れるか謝って許されるくらいの距離を移動していたのですが、この細い道では異様な大型トラック3台がやってきたので「この地域一帯で抜き打ち検査でもやるのか?」と驚き、急いでアパートに引き上げました。
門の前からしばらく様子を窺っていたのですが、どうやらそのトラックは食料品の運搬車両で、うちのアパートに住人だけでは食い切れない量を積み上げていきます。
住人用のミニスーパーが次第に拡張していっていることには薄々気づいていたのですが「この状況下においてはホーチミン市最大の食料品流通センターになっているのではないか?」と思うほどの品揃えになっています。
ここを拠点として各地へ運んでいるようで、配車アプリのドライバーもしばしば見かけるようになりました。
ここは高層マンションでないし、VIP用の高級マンションではなく、
大家さんやスタッフたちがフレンドリーなのが良さの小さなサービスアパートメントなのですが、
コロナ前、普段は勉強(※アカデミックな経営関係)と講演しかしていない大家さんの旦那が、最近は野菜売買の帳簿付けに忙しそうな姿をみると、彼が覚醒したのかもしれないと勝手に思っています。