本日、業界関係者の間で話題となっているネタです。
「失踪多数でベトナム大手5社の実習生、受入れ停止へ(朝日新聞)」
公式発表ではなく、リーク情報のようです。
技能実習制度関連が「リーク情報」で盛り上がるとはなかなか感慨深いです。
当然、注目されているのは、
その5社とはどこなのか?
という点です。
大手ということなので、この業界に携わる者(特にベトナム人)であれば、ある程度目星がつくのではないかと思います。
そして、大手なら当然のように系列・グループ会社を持ってリスクヘッジしているので、先のTMS社ライセンス剥奪と同じく、「ほぼ、影響ない・変わらない」と冷ややかな目で見ているような気がします。
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取り消される送り出し機関側へは既にこの情報(受入れ停止)が届いているのか分かりませんが、
監理団体の窓口となっている人らは系列・グループ・関連・息のかかった別の送り出し機関への切り替えを促していることでしょうに。
監理団体側・受入れ企業側はどうするのか?
段々ときつくなる取り締まりを受けて、これを機に縁を切るか、
甘い汁が吸えなくなるのは困るので促されるままに従うか・・・。
やや注目です。
最も注目しているのは、
ベトナム政府はこの措置を受け入れるのか?
です。
この5社の中には国営を含んでいる可能性がありますし、国営でなくとも大なり小なり息がかかっている可能性が高いはずです。
そして〇〇は、プライドが高く、メンツを気にするというイメージがありますので、日本側からの一方的な措置を甘んじて受け入れるのか否かが気になるところです。
とはいえ、今年6月2日にベトナム側大臣と日本の大使との会合が記事になっていたのを思い出しました。
であれば「突然、一方的に」ではなく、水面下で交渉・折衝が行われていたのかもしれません。
そこで何らかの譲歩や見返りがあってベトナム政府側の了承は得られているということも考えられます。
(もし、それがあったとしたらこのリーク情報の方が気になります・・・。)
個人的には激震は起こらないと予想します。
最大手5社でも、それが10社~30社と増えても、
彼らは「頭」ではないので、技能実習制度は止まらず、
日本政府も制度そのものが止まることは望んでいないはずです。
ベトナム政府がこの措置に憤慨したら別ですが・・・。