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かけおちしたベトナム人の話

ホーチミンの街並み

先日、日本人10名弱とベトナム人5~6人が集まるイベントに参加しました。

 

その中の1人のベトナム人が急遽来れなくなってしまいました。

 

理由は「弟がかけおちしたからビンズンに探しに行った」との発表がありました。

 

ところが、その話題でさほど盛り上がりません。

日本人の皆がベトナム慣れしれいるからなのでしょう。

 

かくいう私も“かけおち”という言葉には響かず「ベトナムだからそんなこともあるのだろう・・・」といった感想でした。

 

私が引っかかったのは、

 

探したら見つかるのかい?

 

という点です。

 

ビンズンというのはビンズン省のことで、「省」は日本でいう都道府県みたいな規模です。

 

面積:2,695 km²(神奈川県より少し大きいぐらい)

人口: 約246万人

 

どうやって探すの???

見つけたらとしたらかなりの名探偵でしょうし、見つかった側は相当なアホだと思いました。

 

私がイメージする「かけおち」とは見つからぬよう行方をくらますことだとだと思っています。

 

今はコロナ禍で飛行機に乗れないので見つける側にとっては優位かと思いつつ、

そんなレベルでないとも思いました。


ホーチミンの市場に集まるベトナム人たちの様子

翌々日、かけおちした弟を探しに行った姉が働くお店に寄ったところ、彼女がいました。

 

「弟は見つかったの?」と尋ねると、見つけたそうです。

 

(へぇ。)

 

と、心の中で大きく思いました。

 

詳しく話を聞くと、弟は20才、かけおちした相手も20才なのだそうです。

 

家族が反対している理由は、かけおち相手(ベトナム人女性)には別の相手との間に生まれた子供がいるそうで、それを祖母が許さないとのことでした。

 

「この後どうなるのか?」という問いかけには、結論が出ていないようで頭を悩ましていました。

 

どうやら見つけたものの連れ戻したり、引き剥がすということはしなかったようです。

 

広いビンズン省で見つける・見つかるぐらいですから、私が想像した駆け落ちとは違うようです。

 

弟は学校にも行かず、仕事もしていないそうです。

 

それは想像通りでした。