ベトナムで「とろろそば」について自分ほど執着している者はいないのではないかと思いますし、いたら徒党を組みたいです。
新しくできた丸清商店さんは味はさておき、価格はリーズナブルで、早朝から休まず営業してくれているので、10時台に昼食を済ませたい時に重宝しています。
けれど、とろろ蕎麦はメニューにありません。
先日、ファミリーマートのホーチミン1号店で冷凍とろろのパック(業務用)を見かけたのを思い出し、意を決して購入しました。
本日、自分でとろろパックを持参して、丸清商店さんに向かいます。
ベトナムは日本より緩いと思いますが、持ち込み禁止のお店もあるので、店員さんが近くにいるなら事前に確認して、ダメだったら引き下がるし、追加料金となれば払うつもりでいました。
(バレそうになかったらこっそりやる気でもいました。)
スタッフさんの中にもともと知り合いだった女性(ベトナム人)がいるので、他のスタッフさんともきさくに話せる仲となっていました。
なので、「まぁ、大丈夫だろう」と思っていたのですが、
今日に限って、日本人店主さんもお店にいます。
そして、今日に限って、話しかけてくれるのです。
注文をして、蕎麦が届いたとき、
丁度、店主さんの電話が鳴って、居なくなりました。
この隙に入れてしまおうと、ポケットに入れたとろろパックをネリネリと蕎麦の器に入れていたのですが、
店主さんの電話は数十秒で済み、すぐに戻ってきました。
正直に白状しようと「とろろを持参しました」と告げると、
店主さんが大騒ぎし始めました。
「言ってくれればあったのに!」
「でも、ベトナムのとろろだから固形で箸ですくうと全部持ち上がってしまうような山芋だった。」
「そちらの方が絶対においしい!」
「写真を撮らせてもらってもいいですか!」
「うわー、見てるだけでおいしそう。自分も食べたい。」
「これをやろう!」と他のベトナム人スタッフさんへ興奮しながら話しています。
後ろめたらさから一転、新メニュー開発に大いに貢献したようです。
結果オーライでしたが、持ち込みNGなお店もありますのでくれぐれもご注意ください。