技能実習生を救済したい・制度を健全化させたい青年起業家vs抵抗勢力(既得権益者)
ソーシャルビジネスがベトナムの一大産業にどう挑むのか?
<ベトナム人実習生救済×ビジネス>
ネット上でよく叩かれているハノイのあの方やyahoo!ニュースで取り上げられていた青年起業家、クラウドファンディングで投資を募っている方々・・・
いずれもビジネスとして今のベトナム人技能実習生たちを救済しようとしているという共通点があるかと思います。(※全容や全ての活動を把握しているわけではないので、一個人として受けた感想となります。)
この「ビジネスとして」というのが肝でして、ボランティア活動や義援金・支援金だけで賄っている組織運営でないのであれば、経費を上回る売り上げを立てて、収益を上げていかなくては活動を持続・拡大させることができぬはずです。
ソーシャルビジネスというのは私が日本にいた頃に流行り始めた言葉で、心意気はどれも素敵なのですが、ビジネスとしての事業計画は"人の善意が膨れ上がることを期待しているだけ"で収益を生み出す仕組みが弱いという印象があります。
あれから十数年経ちますがソーシャルビジネスは経済的地位を確立できたのか・・・?
<正義と悪の分け目>
「技能実習生たちを救済」「技能実習制度の健全化を図ろう」とする一方で、ベトナム人技能実習生たちを食い物にしようとするビジネスは留まることを知りません。
ベトナム人を食い物にしているのがベトナム人だったりします。
(もちろん、日本人等も含まれています。)
彼らもビジネスとして行なっており、お金を稼ぐことが最大の目標なので、技能実習生を守るという理念を掲げてビジネスを行なっている人たちよりも、自由に振舞うことができます。
また、彼らに悪党だという自覚は乏しく、失踪者などもいるが割合としては少なく、ベトナム人たちの稼ぎたいという気持ちに機会を与え、日本側の要望にも応えているので自分たちは立派な役割を果たしていると思っていたりします。
そんなこんなで既に善悪の区別が難しい活動が浸透し、さらに増幅しているベトナム人技能実習生の世界に、
正義がどう立ち向かうのかは興味がありますが、
自分はまずはこの出血を止める事が大事だと考えます。
技能実習制度廃止論者です。
日本企業が外国人労働者を受け入れることは賛成ですし、日本で働きたいベトナム人が進みやすい道を新たに用意した後に廃止すべきだという考えです。
それができるのは政治であり、それができていないのが今の政治だと思っています。
社会起業家や青年実業家がどう切り込むのか・・・
期待していますし、応援しています。