ホーチミンでキツツキになつかれたか、からかわれた
ベトナムのお正月の恋物語「鳥×人間」
What is this bird's name?
ベトナムのお正月休み中、自宅で日本のオンライン勉強会に参加していた途中に、窓からノックのような音が聞こえてきます。
玄関のドアではなく、寝室の窓です。
部屋は中層階であり、人が登って来れるような場所でもありません。
窓を開けていたので風でカタカタと揺れているのかと思い、強風で窓が吹き飛ばれてしまったら危ないと思い、様子を見に行くと外側に開いた窓の上に鳥が止まっていました。
「珍しい鳥だな」「飼い主のもとから逃げ出してきたのかな」などと思いましたが、すぐに飛び去っていったので、
勉強会の途中ということもあり、
パソコンの前に戻ります。
翌朝、寝ていると窓からのコツンコツンという音で目が覚めます。
昨日の鳥でした。
その後、毎朝来るのです。
毎度1分弱滞在して、飛び去って行きます。
今やインターネットで調べればだいたいのことは解る時代ですが、名前が分からないと検索できないので、
SNSに書き込んで自分の知人・友人たちに助けを求めることにしました。
1つでもわかったら教えてください。
- この鳥の名前は何ですか?
- ここ数日、毎朝現れて、外側から寝室の窓を叩くので目が覚めます。モーニングコールでやって来るのか(頼んでいません!)、エサよこせということなのか(飼っていません!)、他の行動習性なのか・・・、ご存知ないですか?
- フンをして去っていくのですが、この迷惑行為をやめさせる方法はないですか?
なお、記憶にある限り、この鳥に恩返しも復讐される理由も見当たりません。
おそらく飼い主のもとから逃げたのだと思いますが、その脱獄を手助けしたりそそのかしたこともございません。
と流しました。
WHAT DOES SHE DO HERE?
すると、親切なベトナム人大学生が調べてくれて、どうやら「キツツキ」ではないかとなりました。
愛されているのか、嫌われているのか鳥の気持ちを知りたいと相談したところ、
彼女曰く「愛đấy」とのことでした。
(※ちなみに彼女の専攻は動物や鳥ではなく、会計です。しかし「"きり"と"以来"の違い」に含まれた乙女心を読んだ恋愛の達人です。)
その愛には応えられない、けれど傷つけたくもない・・・
解決策が見つからぬまま、翌日もモーニングノックで目覚め、フンの後始末をしました。
けれど、その翌々日(今日)は来なかったのです。
もしかすると、SNSの書き込みがどこからか耳に入って、不快に思った彼女(彼?)は昨日別れを告げに訪れたのかもしれません。
いつものように、しっかりフンを残していきました。
あれが最後の別れで、鳥は新しい恋を求めて飛び去ったのかもしれません。
もしくは、会計が専門のベトナム人大学生調べによると、
絶滅危惧種なのだそうで、短い命を全うしたのかもしれません。