登校が禁止されてオンライン教育になった大学生たちの試験はどう行われいるのだろうか?進級は?卒業は?
~ ホーチミンの大学生の場合 ~
<試験期間中に登校禁止令>
一昨日(2月1日)、ホーチミンのGo Vap区にある「AURORA SAIGON COLLEGE」を見学させてもらいました。
もうすぐお正月ということでほとんどの授業は行われていませんでしたが、上の階では英語学科の学生たちが試験を受けているとのことでした。
それを聞いたので「期末試験期間中なのだな・・・」と思いました。
昨日(2月2日)、ベトナム政府から指令でホーチミンの幼稚園・小学校・中学校・高校などに対して生徒の登校を禁止してオンラインに切り替えることになったようです。
なぜか大学・短期大学・専門学校の名前が挙がっていませんでしたが、全ての教育機関とされているので「高校など」の"など"に
含まれるのだと思います。
となると・・・
試験はどうなるのか?
という疑問が沸きます。
中止?延期?
中止にして全員合格とするのだろうか・・・。
延期にするとして、いつになるのか・・・。
明日の試験のために準備していた学生はどういう気持ちなのだろうか・・・???
悲喜こもごもかと思います。
<実際に現役大学生へ尋ねてみた>
先日、劇場版「鬼滅の刃」を観に行った大学生(前回のN1試験は不合格だったそうです。)に尋ねてみました。
すると、彼女の場合は残りは卒業論文を提出するだけなので、試験もなく、
今回の登校禁止措置は影響ないとのことでした。
けれど、前回・前々回の休校等措置は影響を受け、
彼女の大学の場合は試験に合格すると次の学科に進めるので、
授業や試験が順延になったことで本来だと4月に卒業できるのが、
今年は5か月延びて9月になるのだそうです。
卒業式が行われるか否か心配していました。
学生たちにとっては空白の5か月が生じたことになるので可哀想だと思うのですが、
何か良い面はないのだろうかと考えてみました。
彼女の場合、7月のJLPT試験に挑めます!
結果通知が翌月なら在学中にN1合格になれるかもしません。
彼女の大学はホーチミンの文系トップの名門校で、
彼女の専攻は「外国語」ではなく、「会計」なのです。
それなのに大学から日本語の学習を初めて最高レベルN1合格に届きそうな位置におり、
しかも英語も勉強しているというスーパー大学生なのです。
ベトナムの国立大学で日本語学科の学生が4年間かけて到達するレベルがN2なので、
会計学科の学生がすでにN2に合格しているだけでも快挙です。
それを留学経験もなくN1を取ったら、表彰されてもおかしくありません。
そのチャンスをもう一度獲たというのがせめてもの慰めなのかと思います。
<おまけ>
AURORA SAIGON COLLEGEには、韓国への留学支援と日本への留学支援に注力しているそうです。
久しぶりに朝日新聞の奨学金のことを聞きました。
まだ行われていたのですね・・・。
学校を案内してくれた管理者の方に「韓国へ留学希望者と日本への留学希望者はどちらが多いのですか?」と尋ねてみたところ、
日本とのことでした。