ベトナム人スタッフによる現金持ち逃げ
ベトナム経営においては罪よりも罪を犯せてしまう環境を作った方が悪いらしい
<現金持ち去り事件>
先ほど昼食を食べていたら、このお店のグループ店で働いている日本人の方が訪れて、ここの店主に何かを訴えているところに遭遇しました。
ここの店主さんは調理中ということもあり、大きな声で話しかけていたので声が聞こえます。
〇〇(具体的個人名)にお金を預けたらそのままいなくなった、という内容でした。
こういった話、ベトナムではしばしば耳にします。
半年に一度ぐらいはどこからか入ってきます。
- 子供が通う学校の授業料の振り込みを頼んだら、そのまま持ち逃げしていなくなった(10年以上勤めていたスタッフだそうです。)
- 会社の金庫からお金が持ち去られた(内部犯行説が濃厚)
- お店の売上をスタッフに持ち逃げされた
などなど・・・
比較的に日本人付き合いが浅い自分が知るぐらいなので、もっと頻出している問題なのだと思います。
<なぜか犯人が捕まったという話は耳にしない>
数十万円くらいだとニュースにならないのか、警察が動いてくれないのか、提訴していないのか、
たまにローカルニュースで横領事件(ベトナムの会社)が報じられていて数千万円から数億円という話題はみかけますが、
日系企業や日系レストランで犯人が捕まったというニュースは見かけたことがありませんし、人づてに聞いたこともありません。
犯人が特定できている場合が多いでしょうから警察が本気で取り組めば見つかりそうなのに・・・
(もちろん、自分が知らないだけかもしれません。)
お金の持ち逃げの件もそうですが、他の問題においても、
ベトナムでは「問題が起こる環境を作ってしまっている方が悪い」とコンサル会社から教わったことがあります。
とはいえ、ベトナム人スタッフとの現金受け渡しの度にチェックしたり、完全に監視するには余計な労力と費用がかさみます。
任せると裏切られる、信用しないですべて自分でやろうとすると自分の仕事が大変になる。
「持ち逃げされても仕方ない」と思えるタフさが備わっているといいかと思います。
そのタフさがあれば、ベトナム人スタッフを信用できます。
避けるべきは「うちの社員・スタッフたちは大丈夫」だと信用していたのに裏切られたときの精神的ダメージが最もつらいので、その時に心が折れないようにしておくことが大事かと思います。