ベトナムの老人介護システムについて
「老人介護」にはどういったサービスの種類があって、どのような受け取り方があるのか。
それを国ごとによって違うシステムだとして考えてみます。
1.日本の老人介護システム
<介護サービスの種類>
日本での介護には以下のようなサービス・施設等が用意されています。
- 訪問介護((ホームヘルプサービス)
- 訪問入浴介護
- 訪問看護
- 訪問リハビリテーション
- 居宅療養管理指導
- 通所介護(デイサービス)
- 通所リハビリテーション(デイケア)
- 短期入所生活介護(福祉施設でのショートステイ)
- 短期入所療養介護(医療施設でのショートステイ)
- 特定施設入居者生活介護
- 福祉用具貸与
- 特定福祉用具購入
- 住宅改修
- 居宅介護支援・介護予防支援(ケアプランの作成)
- 夜間対応型訪問介護
- 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
- 認知症対応型通所介護
- 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
- 小規模多機能型居宅介護
- 複合型サービス(看護小規模多機能型居宅介護)
- 地域密着型特定施設入居者生活介護
- 地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護
- 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
- 介護老人保健施設
- 介護療養型医療施設
と豊富な種類があります。
それぞれの組織運営は公営であったり、民間であったり、民間であっても助成・補助金をもらっていたりと様々です。
また、日本政府が定めた介護保険制度があって、介護レベル(支援レベルを含む)に応じてどのサービスを受けることを選択するのか、本人またはその家族などが選べるようになっています。
2.ベトナムの老人介護システム
一方、ベトナの介護システムはどのようになっているのか?
<ベトナムの介護方法は基本的に2種類?>
ベトナムでの介護は、一般的には自宅介護、
重度な場合は病院に入院の2択になるかと思います。
公的な介護保険はないはずです。
民間保険はあるかもしれませんし、
富裕層や外国人が自宅やホテル(リゾート地などで)で使用人を雇って介護してもらっているということは考えられます。
ベトナムの場合、国による老人介護システムは整っていないはずです。
身寄りのない人たちを引き取って生活の面倒を見ている施設があるというのは聞いたことがありますが、それが国営・公営なのか、民営(ボランティア含む)なのかはわかりません。
<介護人材育成施設は増加傾向>
日系企業や日本人が介護人材を日本へ供給するためにベトナムに介護施設・介護教育施設を作ったという話はあちこちで聞いたことがあります。
では、そのベトナムにある介護施設の利用者さんはどういう人たちなのか?
お金を払って利用しているのか?
日本への介護人材供給が目的なら半年から1年ごとにベトナム側の介護者の多くが入れ替わることになるけれど支障をきたさないのか?
不明な部分が多いです。