「技能実習制度」は国で定めた制度なので、規則、規定・規程、要綱など、明文化された何らかのものがあるだろうなとは思っていました。
技能実習制度は(企業単独型を除くと)監理団体が主導して運営するので、事細かに知る必要はなく、お任せしておりました。
「自動車運転免許がOKなのか?」が論点になったときに読んでみようかという意識が働いたのですが、結果的にNGという結論に至ったので、その際も読み込むことはしませんでした。
そのような中で、とある技能実習生OGの体験談を聞いて、改めて「技能実習制度運用要領」の内容について興味を抱くこととなりました。
彼女は、技能実習生として「養豚」の仕事をしていたそうです。
その話だけでも興味深い内容がいくつもあったのですが、今年帰ってきたというので、「コロナ騒動の前に帰国することがよかったね」という話題を振りました。
すると、「猫といっしょに帰ったのでいろいろ大変でした」と言うのです。
ん?
ネコ???
(ブタと聞き間違えたのではないことは確かです。)
詳しく話を聞くと、日本滞在中にペットとして猫を飼っていたのだそうです。
そして、帰国時に引き取り手が誰もいないので、責任を取ってベトナムへ連れて来たとのことでした。
彼女は「責任を取った」と誇らしげですが、猫側からしてみれば生まれ育った日本を離れ、
異国の地へ連れて来られたことになります。
猫はそれを良しとしているのか?と尋ねてみると、暑くて大変そうだとのことです。
しかも、主人である自分のアパートで飼っているのではなく、彼女の実家に預けているのだそうです。
"滞在期間が3年と決まっているのにペットを飼うべきでない"というのは当たり前として、
「ルールはどうなのだろう?」ということで「技能実習制度運用要領」で初めて調べてみました。
ペットや動物という文字はありませんでした。
(※カーペット系床仕上げ工事作業、カーペット製造を除きます。)
ルール上、問題ないのかもしれませんが、
ペットを飼っていたという技能実習生OB/OGには初めて出会いました。
本人(猫)さえよければ、いいのかもしれません。