採用取り消し・内定取り消し
<ベトナム国内で仲介業に勤しむ者からの連絡>
数年前に一度だけ会ったベトナム人C氏から電話がかかってきました。
「覚えていますか?」と言われたのですが、覚えていません・・・。
それは悪い印象も残っていないということでもあります。
かすかな記憶では、確か送り出し機関の職員をしながら自分で日本語学校を経営していたような・・・(それは別の人物か・・・?)
と記憶をたどっているうちに、話が進みました。
どうやらC氏が関わっている案件で、兵庫県の企業から採用されて在留資格認定証明書を交付されたベトナム人男性2名がいるのだが、コロナの影響で仕事が減っているのでもう必要ないと採用(内定)を取り消されたそうです。そして、彼ら2人を受け入れてくれる会社を知りませんか?という相談でした。
けれど、ここから話がかみ合いません。
紐解いていく中でわかったのですが、どうやらC氏はその在留資格認定証明証でどの会社でも働けると誤解していたのです。
この数年間、彼がどんな仕事のやり方をしていたのか心配になります・・・。
その在留資格認定証明証は返納しなくてはならないと伝えるとがっかりしていました。
「採用取り消し」については、弁護士さんや然るべき機関に相談する方がいいのでしょうが、企業側が要らないと言っている中へ捻じ込んでいく弊害を考えると、喜んで迎えてくれる企業で働けた方が彼らにとってもいいのだろうと思います。
<悪意はないのでしょうが無知なのがいけない>
気になるのはC氏のような無知な者がベトナムにはたくさんいるとしたら、
在留資格認定証明証と雇用契約書が手元にあればビザも入手でき、日本へ行くことができます。
※今は、コロナの影響でビザ申請や日本への入国は受け入れ企業の協力が必要です。
または、入管がどのくらいきちんと管理しているのかわかりませんが、
仮にきちんと企業と本人たちのデータを管理しているのであれば、
C氏が在留資格認定証明書を返納せず処分してしまったら本人たちが新しい受入れ企業をみつけて申請を行なっても認められないでしょうし、
兵庫県の企業(申請者)も景気が戻ったときに外国人を受け入れようとしても認められない可能性があります。
数年前ならともかく、未だにきちんとしていない人らが大勢いるのかもしれないのだなぁとしみじみと思いました。
トラブルが多発しているのかもしれません。
このご時世で採用取り消し案件はたくさん起きていると思います。
企業にとっても、ベトナム人にとっても、未来を閉ざさぬようきちんとした手続きを踏むことをおすすめします。