現場監督はつらいよ?
時間(納期)に追われるか、追われないか
<ベトナムの建設計画は実質的に納期がない>
諸説あるのですが、もともと納品日を定めていない。
もしくは、計画には進行予定表に納品日が書き込まれているが変更可能・・・
変更理由も「ベトナムだから仕方ない」「コロナだから仕方ない」「できなかったのだから仕方ない」ということで済まされるようです。
現場監督にはさまざまな役割があります。
- 職人さんにきちんと仕事をしてもらわなければならない
- 下請け業者をうまく利用しなくてはならない
- お客さんの要望に沿わなくてはならない
- 日程、進捗具合、品質などを管理しなくてはならない
などなど・・・
つまり、お客さん・スタッフ・外注先・購買先業者、はたまた自社の口うるさい人たちや政府の取り決めなど、そのすべてにおいて矢面に立たされる存在です。
少なくとも日本の現場監督は。
<日本の現場監督の苦労>
自分の幼なじみは日本の大手ハウスメーカーで現場監督の仕事に就いています。
(※日本国内で仕事をしています。)
コロナ以前から忙しい日々を過ごしていることは知っていたので、頻繁に連絡を取り合ったりはしていません。
コロナ禍で仕事も減って時間があるのではないかと思い、
先日、久しぶりにふと連絡してみたのですが、返信がありません。
2週間後ぐらいにようやく返信があったのですが、
「仕事でメールやメッセージが怒涛のように送られてくるのでIT恐怖に陥っているからしばらくそっとしておいてほしい」というものでした。
その1つがクレーム対応とのことでした。
それでようやく自分も気づきました。
多種多様なクレームがあると思います。
自分ですら30分考えれば、数十個は思い浮かびます。
例えば、コロナで供給が滞っている、工員が足りない、働き方改革で働ける時間が限られているなどで、
計画通りに進まないとしたら完成が遅れることになります。
施主(発注者・注文主)さんとて予定通りに完成してもらえなかったら住む場所がない場合もあるわけで、
その間の宿泊費や家財の保管費用は誰が負担するんだとクレームを入れるでしょう・・・。
彼は現場を幾つも抱えているようなので、
各物件・各工程ごとに品質や進捗を管理・報告をせねばならぬとなると、
コロナ禍でこそ仕事が増えるのは納得できます。
納期限がない、もしくは自分たちの都合で変えていいとなれば、
彼もだいぶ救われるでしょうに・・・。
建設業界に限らず、そのような仕事の進め方があり得るのかと思いますが、
ベトナムでは当然のようにまかりとおっているので、不思議な国です・・・