遠かったので左官作業だったのか、塗装作業だったのか区別がつかなかったのですが、いずれにしても「スパイダーマンか?イーサンハント(映画ミッションインポシブルの主人公)か?」と言わんばかりの装備で挑んでいました。
その仕事に取り組む作業従事者に対しては頭が下がりますが、
安全対策意識が低いベトナムの建設会社に対してはもっと日本を見習ってほしいと思います。
技能実習制度が正しい運用がなされていれば、ベトナムの建設会社で半年以上の左官工として働いてきた者たちが、日本の左官技術や安全対策を学んで、ベトナムにその技術ややり方を広めていくのですが、実際は職歴について90~99%偽装であり、日本で左官工として働いた後で再びベトナムで左官工となる者はほとんどいません。
「左官」は特定技能の職種にも加わったので、長期に雇用したい日本企業側や日本で長く暮らしたいベトナム人にとってはいいのですが、ベトナムのローカル建設会社は蚊帳の外なので技術移転には繋がっていないように思います。
仮に、日本での3~5年を経てベトナムに帰国後、自ら左官工事会社を起こしたとしても、
その程度の資金力(日本で貯めたお金)で日本並の安全対策を講じる余裕はないでしょうから、
ベトナムのやり方を行うはずです。
また、日本の親方(社長)に見初められて、彼らの帰国に合わせてベトナム支社を立ち上げるということもあるかもしれませんが、
「日本の品質が良いことはわかっているが高い」と言われて久しい見積もり競争をどうクリアするのか・・・。
技術移転の道のりは険しいです。