防御力≒装備
対新型コロナウイルスとの攻防戦においてベトナム人の「防御力の高さ」が証明されました。
高い防御力は「装備」が大きな要因だと考えます。
1.マスク
< マスク装着に抵抗や偏見がない >
日本と同等もしくは日本以上にベトナムではマスクが身近な日用品として普及しています。(※主な用途はバイクの排気ガス対策)
なので、普段マスクを付けて過ごす文化がない国と比較すると、抵抗なく全員がマスクを屋内・屋外で装着したので感染症対策の初動がスムーズに進んだはずです。
< マスクの買い占め・品切れは起きた >
一時期、店頭からマスクが消えました。けれど、ベトナムには以前から手作り(っぽい)布製マスクが浸透していたので完全な品切れは起こしませんでしたが、布製マスクは信頼を得られていないようで、ベトナム国内でコロナ感染者が増えていた頃、ほぼすべての人たちは繊維マスクをしていました。スーパーやコンビニなどの店頭に並ぶには時間がかかりましたが、ベトナム人同士のネットワークや情報網を駆使して入手できていたようです。
2.被り物
< 被ること・覆われることに抵抗がない >
ベトナムは超バイク社会です。
バイクを運転する際、ヘルメットの装着が義務付けられています。
従って、彼らにとってのヘルメットはマスクと同じくらい身近な存在であり、常日頃から身に着けているものなのです。
なので"何かを被る"ということに抵抗がないはずです。
ヘルメットと比べるとフェイスシールドの方が断然軽いでしょうし。
また、フェイスシールドが浸透する前、いつも飲料水のボトルを届けてくれる業者の方がフルフェイスのヘルメットを被り、分厚いて手袋をしたままやってきました。
「完全防備だな」と感心しました。
3.防護服
< 隙を見せない >
常日頃、紫外線との攻防戦において隙を現さない鍛錬を積んできているので、ウイルスが入り込む余地を与えないことについてはお手のもんです。
35度以上の炎天下の中で1マイクロワットの紫外線も通すつもりなく防護服(※この場合は厚手のジャケットやパーカー)に身を包んで毎日過ごしているので、薄っぺらい防護服(※ウイルス感染防止用)を纏うことなんぞへっちゃらです。
日頃の美白努力なめんなよ!って感じです。
日常において防御力が高い
ときどき、ヘルメットを被ってバスに乗り込んでくる人を見かけます。
備えあれば憂いなしです。
補足しますとヘルメットを被ってバスに乗り込むのは女性が多いです。
おそらく彼女らは自分でバイクを持っておらず、また、送り迎えをしてくれる特定の人がいません。
けれど、場所とタイミングが合えば誰かのバイクに便乗できるので自分でヘルメットを持ち歩いているのだと思います。
バイクに乗せてくれる相手が見つからなかったときは、バスで帰ることになります。
そして、手に持ってると重いし、邪魔なので被ります。
有事の際はそのヘルメットが守ってくれるかもしれませんし。