自分の記憶が確かであればホーチミンの地下鉄は2020年に完成予定だったはずです。
けれど、当初から誰しもが「必ず遅れる」と言っていました。
だってベトナムだから。
あれから5年以上が経ち、2020年を向かえました。
どうやら年内完成はなさそうです。
誰しもが正論を唱えていたことが証明されました。
新型コロナウイルス関係なしに。
ではベトナムにおける「完成予定日」とは何なのか?
以前、地下鉄とは別のベトナム北部における日本の地方自治体とJICAが連携した開発プロジェクトの定例ミーティングに参加させてもらったことがあります。
日本の場合、年度予算で区切られているので、年度を超えてしまうと困る日本行政側。
けれど、その進捗報告(ベトナム行政と工事請負会社)において年度内完成は無理とのことでした。
うろたえる日本側担当者・・・。
それでもそんなことありきたりなのでなんとかするのでしょうが、
何も口には出しませんでしたが傍から見ていて日本人は惨めだなと思いました。
ホーチミンの地下鉄開発も日本のJICAプロジェクトです。
どうなってる?どうする?と内情を探ると日本の担当者は苦労しているのだろうなと察します。
資金を拠出している日本が主導権を握っているのではなく、
始めたからには完成させずには終えられぬ日本側が相手側に媚びへつらって早期の完成を「お願いする立場」に成り下がっているはずです。
ベトナムにおける工事完成予定日は、
何の意味も、価値も、信憑性もない・・・
ただし、それがないとさらに延々と遅れるので
「とりあえず」的な存在だという認識です。