＜ベトナム送出機関の2大派閥 TMSとBATIMEX＞

 

本日（2020年6月3日）、在ベトナム日本大使館のWebサイトで「TMS社の技能実習認定送出機関リストからの除外」と報じられました。

 

ベトナムの技能実習生送り出し機関の１つTMS社（TMS HUMAN RESOURCE JOINT STOCK COMPANY）およびそのグループは、Batimex社（Batimexグループ）と並び、

良くも悪くも有名なベトナム送り出し機関の2大巨頭グループです。

 

昨年、このTMSグループとBatimexグループのそれぞれ1社がベトナムで初めて送り出し機関リストから除外されて、「まさにトカゲのしっぽ切り」だと話題になりました。

 

今回、本体（？）が対象となったことにおいては目新しさがあり、「次はBatimexか？」という憶測が飛び交っていますが、業界関係者はほぼ全員が共通して冷ややかな目で見ています。

おそらく、当事者すら「大したダメージでない」と感じているのではないでしょうか･･･？

 

＜ 鞍替え ＞

 

事務所を引っ越して、屋号を変えて、グループ会社からライセンスの名義を借りて、活動を再開させるだけだと･･･。

 

今はコロナの影響で仕事も少なく、引っ越すには空き物件もたくさんあって良い時期であり、

それを見計らってこのタイミングにしてもらったのでないかということすら窺えます･･･（勝手な憶測です。）

「古事記」や「日本書紀」ではなく、子供の時に読んだマンガかアニメで八つの頭と尾を持つヤマタノオロチも心臓は１つで、そこを突けば倒せたはずです。

 

「ダイの大冒険」の魔王ハドラーは心臓が２つあるけれど、２つの心臓を突いても大魔王バーンによって復活できたはずです。

 

「NARUTO」に出てきた５つの心臓を持つ角都は、他人の心臓の入れ替えができるので長生きできるけど、補充する前に５つの心臓をすべて突けば倒せます。

 

なので、角都に近いのかとも思ったのですが、

今回の相手はさらに難敵で、５つどころか数えきれないほどあるグループ会社（子会社・孫会社）。

同業者同士の横の連携。

脈々と拡散していった儲けるビジネスモデル。

 

これらを根絶させる方法は、ただ１つ

技能実習制度の廃止

 

これに尽きる！

 

技能実習制度の法案を出した政党とそれをずっと引き継いできた政権が、

「制度趣旨と違う使われ方をしていることをずっと見過ごしてきた。是正を試みたけれども、もはや様々な利権が絡んで収拾がつかない。日本だけの問題ではないので権力・権限が及ばない範囲があり、是正することよりもこれ以上の不幸を生まない選択を取る。」と謝って、きっぱりと終わりにすべきだと思います。

 

その上で、技能実習の復刻版でなく、"できそこない"の特定技能でなく、しっちゃかめっちゃかな特定活動でもなく、

"まともな"在留資格を新たに創り出せば英雄になれます。