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ホーチミンにおけるアフターコロナ初期

ハイバーチュン通りというホーチミンにおける屈指の大通りがあるのですが、その道沿いにあったお店たちが撤退や廃業した様子を散見します。

 

ホテル経営も苦しそうです。

 

けれど、たまたまなのか、どういうわけなのか・・・

どうも自分の周りの人たちやその家族友人たちで、新型コロナウイルスの影響で仕事に大打撃を受けて、首も回らないという人たちがいません。

 

大学の先生たちは、生徒は通学していなかったけれど教員・職員たちは出勤していたので給料は満額もらえていたそうです。

 

コンサル会社も多少の予定は狂ったり、クライアントの中には損害を被った会社があるという話は聞きますが、

自社や自身にはさして影響なさそうです。

 

先週の土曜の夜に、4カ月ぶりぐらいに夜の繁華街をうろついたのですが、「お店増えた!?」「働く人たち増えた!?」という印象を受けました。

 

店主さんたちに話を聞くと客入りは良くないそうですが、自分が見た限りではそこそこの集客がなされていて、

カウンターバーを経営している知人に聞くと営業停止中はともかく今はさほど収入は変わらないと言っていました。

 

送り出し機関を経営している知人も「あと何カ月ぐらい送り出しができなかったら経営が危ないですか?」と訊いてみたら「3年は大丈夫」と豪語しています。

今年に入ってから新規参入した女性社長は「仕事がないから旅行に行きます」と呑気な投稿をあげていたのを読みました。

 

 

ベトナムは、海外帰国組から発症者が現れるものの、

帰国後14日間の隔離措置下で発見されるので、市中感染者は1か月以上0人が続いています。

 

 

土曜日の夜に、腕を掴まれて強引に店に入れようとしてくる客引きに「自分はコロナに感染しているから危ないよ。」と言って引き剥がそうとしたら「コロナ、ダイジョウブ!」と言い返されました。

 

もはやコロナが脅し文句に使えないぐらい脅威は薄れています。

 

 

世界的に、コロナ後の経済が心配されていますが、

少なくともホーチミンでは平々凡々としている印象があります。

 

 

昨日、今日と2日続けてバスに乗ったのですが、2回とも流しの土産物屋に遭遇しました。(別の人物です。)

コロナ前であれば珍しいことではないのですが、外国人観光客がベトナムを訪れない中で彼らの商売が成り立つのかが不思議でした。

 

 

ベトナムの社会的隔離措置は今月明けたばかりで、他国は未だ緊迫した状態です。

従って、今はまだ「アフターコロナ初期」であり、これからじわじわと不況の波が押し寄せるのかもしれませんが、

アフターコロナ初期は中国やタイからベトナムへの工場移転という喜ばしい話題も増えている状況です。

 

また、一般市民も数年前の頃に戻るだけだとあっけらかんとしているような気がします。

 

 [コロナ前]

日本人はお金持ちでも、嘆いている。

ベトナム人は貧しくても、笑っている。

 

[アフターコロナ]

ベトナム人は不況でも笑って乗り越えられるような気がしてきました。