社会人になったばかりの頃、当時の勤務先に地元の大企業から出向で来ていて後にその会社の監査役となった方から指摘を受けたことを今でも覚えています。
指示されたことを、まずは指示されたとおりにやる。
当時の自分は指摘を受けるまでそれができていませんでした。
生意気に自分で判断して、勝手に付け加えたり、省略したりと指示に対してアレンジを加えるクセがありました。
その方が教えてくれたことは、指示が間違っていることもあるけれど、
まずは指示に対して忠実かつ確実に実行できる能力を証明しなければならないとのことでした。
目から鱗でした。
それ以降、指示された仕事に対して完璧な仕事を心掛けるようになりました。
意地になって完成度を高めていったので、精度は高かったと思います。
これは日本人及び日本的組織のダメなところだと思うのですが、
指示に対して完璧な仕事をしたからといって褒められるわけではありません。
なぜなら、当たり前だからなのです。
けれど、ごく稀に間接的に褒められることがあります。
「そういうの得意でしょ?」と言われたり、任された仕事の裁量が拡がったりなど・・・。
今の仕事にもこの教えは活かされていて、
お客様は日本にある日本企業であることがほとんどなので、
本来であれば日本を活動拠点として外回りを行なった方が営業方法として正しいのかもしれません。
実際、同業他社はそうしていると思います。
けれど、当社がそれをせずとも選ばれるのは、
同業他社が”当たり前のことを当たり前にできない人たち”がやたらと多いからなのです。
それだけではなく、ホームページや講師業で情報発信したり、先進的な取り組みに挑戦したりといった企業努力も行なっているのですが、根底にあるのはベトナムにいようと「確実なサービス・コンサルティング」を提供できるからなのです。
Grabバイクを利用すると、使用後にその評価を1から5の星で評価を求められます。
人によって違うかもしれませんが、何も問題がなければ最高評価の5つ星を与えるのが一般的だと思います。
けれど、これは特別難しくもないこと無事に終えたというだけで、
絶賛や称賛とは違います。
当たり前のことを当たり前にやってくれた、というだけです。
この頃は、5つ星を与えた場合、さらにどこが良かったかを求めるページが加わりました。
これは無視することもできるので、褒めたいときだけ操作を足します。
昨日、来てくれたGrabドライバーは、バイクのナンバーを前にも取り付けていました。
Grabバイクは、自分が配車したバイクかを確かめるため、バイクの後ろのナンバーを確認するというちょっとした手間がかかるのですが、そのバイクにおいてはその手間がかからなくなります。
些細なことではあるのですが、その心遣いが嬉しくて、
称賛したくなります。
当社の仕事への取組みからも見習おうと改めて思いまして、
今は指示をもらう立場ではありません。
自分で仕事を創って、オーダーを受けて、任務を完遂させなくてはなりません。
今後もこれまで同じく当たり前のことを当たり前に行います。
その上で、もう一工夫を加えられるよう精進して参ります。