ホーチミン市内の日本食(ラーメン屋や焼肉など含む)を扱う飲食店にしてみると、エリア内競争が激しくなる中で、外敵(新型コロナウイルス禍)がやってきて、勝ち残って活動を続ける競争がさらに熾烈を極めております。
一昨日(2020年4月23日)から全店に対しての営業停止命令が解かれ、飲食店の営業が再開されました。
スタッフが田舎に帰ってしまっていて営業が再開できない、仕入れや仕込みが間に合わなかった、ひとまず様子見などもありましたが、
昨日、日本人街に行ったときには8割ぐらいは営業を再開していました。
反発需要だと思いますが、各店の客入りも良さそうでした。
ホーチミンの日本人街はもともと入れ替わりの激しいエリアなので、
自分が日本へ出張している約2週間の間にある店がなくなり、新しい店が出来ているということが必ず起きています。
今回約1か月間訪れなかったので、どうなっているのかとうろうろと歩いてみたのですが、
やはり数件は撤退した様子が見受けられました。
また、新しくできたラーメン屋さんもありました。
けれど、割合としては微々たるものです。
こういった状況なので身動き取れなかったのかもしれません。
カラオケやバーは未だに営業許可が下りず再開できないので、
統廃合が進むのは今週から早まるのかもしれません。
買い手も少ないでしょうからどうなるか・・・。
新型コロナウイルス騒動以前の日本人街における新規進出においては、
マッサージ・カウンターバー・ラーメン店が主流だったのですが、
ラーメン店においては明らかに需要と供給の均衡が崩れ供給過多となっていました。
マッサージ店は系列店または経営陣が手を組んでいるようで共存を図るかのような談合結果が見受けられました。
カウンターバーだけは個人経営が多かったので、
近々にできて充分な常連客を有していない、または余剰資金がない店舗は撤退を余儀なくされそうです。
(流行りに便乗したにわか経営者なので夜逃げ・雲隠れする者も現れそうです。)
ベトナムで贅沢な生活を送れているのは、大企業に勤めていて待遇の良い駐在員(なので現地採用は除かれます)か、
成功している実業家でして彼らの大盤振る舞いや接待費がローカルより数倍高いベトナムの日本式ビジネスを支えていました。
人数的には駐在員の方が圧倒的に多く、
大企業は企業毎に感染予防策を打ち出しています。
不要不急な外出や大人数が集まる場所への出入りは避けるよう会社から通達があるようです。
もし感染してしまったら、当局から感染ルートを調べられることは容易に予想がつくわけで、
真っ当な会社員であれば本社の人事部に話しづらい場所へは行けないはずです。
昨日、昼食を求めて訪れたのはカウンター席のラーメン店だったのですが、
ひさしぶりだったせいかあの距離(隣り)で見ず知らずの他人がいることを怖いと感じました。
レンゲも2人で1か所を使うような位置にのざらしで置いてあるので、多少の飛沫は浴びているはずです。
自分は気に留めない側だと思っていましたので、
そのような自分が怖いと感じるだったら、
多くの人が敬遠するのではないかと思います。
今は反発需要で集客出来ている飲食店も、
この後じわじわと真綿で首を締められていくように客足が遠のいていってしまう危険があります。
ベトナムでは7~8日連続で新規の感染者0だったのですが、
ここに来て日本から帰ってきたベトナム人2名の感染が発覚しました。
「日本」というNGワードができて標的にされかねません。