不法滞在中の外国人が住民票登録を行う方法を考察してみました
不法滞在するにあたって理由は人それぞれでしょうが、
例えば技能実習生の失踪理由は「お金を得るため」に不法滞在し、不法就労しているケースが多いです。
10万円は最低賃金で働いている技能実習生たちにとっては、家賃など諸々天引きされたあとの給料1か月分の手取り額に近いです。
それがもらえるのであれば色めき立つのもわかります。
周囲が喜んでいる中で、
自分は不法滞在の身だからリスクを犯すべきでないと考えるか、
「自分も欲しい!」と考え行動に移すのかが最初の分岐点かと思います。
いざ行動に移すとなったとき、何をどこまでやるのか、
行政機関(各地方自治体)との攻防戦となります。
<パターン1:偽物の在留カードのみで挑む場合>
偽変造「在留カード」は手ごろな価格で流通しているようです。
在留カードはインターネットで照合できるサイトがあるのですが、
これは実在しているかの有無しか分からず、所有者の名前や個人を特定できる情報は出てきません。
なので、無知な悪徳業者からでなく比較的最近入手したものであれば、そのサイトで見抜くことができず、通過できてしまいます。
確実に照合するには入管に問い合わせることになるのですが、
行政機関同士のホットラインがあるのであれば別ですが、
入管に電話すると十中八九「大変電話が込み合っております・・・」などといった音声メッセージをひたすら聞かされます。
電話が繋がるまで待つといったことは、業務に支障をきたすでしょうからやらないはずです。
住民票登録は、各地方自治体や担当者によって手続き方法が異なります。
手続きの際、「在留カードのみ」で住民登録手続きが完了するのであれば、
申請側としては目的達成となります。
けれど、パスポートの提出を求められると厄介です。
住民票登録は、日本国内からの転居とするか、外国から来日してきて最初の登録とするかの選択に迫られます。
偽物なので初回申請とすることになろうかと思いますが、
パスポートには入国年月日が押印されています。
この際、空白の期間を担当者に質問されたとしたら、
どう返答するのか・・・?
個人的にはこのケースが1番多くなるだろうと予想していまして、
多くの者たちは言い訳することなく引き下がっていくのではないかと考えます。
そして、担当者も事を荒立てると面倒事が増えるだけなので、
通報することもなく、申請を辞退したという対応で見過ごすのではないかと。
パスポートは持ってこなかったと説明して乗り切ることができたら目的達成です。
<パターン2:偽物の在留カード+偽物の入出国歴+偽物のビザで挑む場合>
パスポートが必須の地方自治体への対応です。
パスポートで入国日がわかりますので、空白期間の説明が必要となります。
自分には他に妙案が思い浮かばないので、出国したことにして再入国したことにするという案で考えます。
出入国記録のハンコやビザ(査証)はシールなので、在留カードの偽物を作れる業者なら作れそうです。
けれど、本当に出国する際、日本の空港で発覚する可能性が高いので、
パスポートを意図的に紛失する必要があるかと思います。
そして、パスポートの再発行費用との兼ね合いになるかと考えます。
<パターン3:偽物の在留カード+偽物のパスポート+偽物のビザ+偽物の入国歴で挑む場合>
今回の申請のために必要な書類一式がまとまって売り出されているかもしれません。
これらは必要無くなれば廃棄すればよい使い捨てタイプです。
本物のパスポートは残すことができます。
あとは、いくらで入手できるのか次第だと思います。
※偽変造品に関しては「入手ルートがありそうだ」という想像でして、具体的な業者や金額を知っているわけではありません。
< あとがき >
自分は、まっとうに暮らしている在日外国人に給付金を支給することは賛成ですが、不法滞在者に支給することは反対です。
従って、決して不法滞在者が受給できるよう支援しているわけではなく、行政側を応援しています。
最新情報ではないので変わってしまっているかもしれませんが、
失踪した元技能実習生たちは北関東にいるという話をよく耳にしました。
彼らの情報交換・ネットワークは侮れません。
セキュリティが甘いところに大挙して訪れるやもしれません。
気をつけてください、全国の各市区町村役場戸籍課の皆さま。
その提出された在留カードは本物ですか?