ベトナムにおける人材送り出し業界は、にわか産業なので、にわか経営者が多いです。
「日本とベトナムのかけ橋になりたい」と美辞麗句を並べていた人たちは、
“日本とベトナムのかけ橋を作って儲けたい”というのが本音なので、儲からないかけ橋の維持運営費に身銭を切ることはしません。
この頃、ベトナムで日本語教師として働いていた日本人が解雇されたり、給料の未払いでもめたというコメントをSNSでみかけるようになりました。
新型コロナウイルス感染症の予防措置でベトナム政府はすべての学校に対して休校を求めています。
送り出し機関の日本語教育も該当しているようで、約2か月間まったく授業が行われていないようです。
日本人同士の相場だと日本語教師は薄給だと言われていますが、
同じ日本語教師でも日本人とベトナム人とでは金額がだいぶ違います。
なので、再開の目途も経たぬ状態で、2か月間がまんしたのだからそろそろ解雇したいという経営判断もわかりますが、
それまでさんざん儲けて高級車に乗っている人たちが社員を切り捨てていく様子はひどい有様だと感じます。
日本は良くも悪くも不況慣れしています。
(バブル崩壊、リーマンショック、3.11大震災・・・)
景気は波であることを知っているので、好景気のときでもどこか慎重な判断を心掛けているように感じます。
一方、ベトナムはここ30~40年はずっと右肩上がりなのです。
拡大路線は人マネが得意なお国柄なのでお手のものなのでしょうが、
縮小・撤退に関しては正しくできるのか・・・。
人材送り出しビジネスと同時期ぐらい(その前から?)に賑わい始めた不動産投資。
周りの友人・知人には「引き際が大事」だと伝えていたので勝ち逃げできるといいのでしょうが、
土地神話説は今もベトナム人たちの間で揺るぎないものだとされているような気がします。