ホーチミン日本人街における日本食提供店の競い合い
< 創意工夫 >
競合が現れたり、お客の思考が変わったりと、経営環境は変化していくものだと思います。
そのような中で各店は、こだわりを貫いたり、工夫を施したりと、経営努力を行なっているはずです。
撤退や後進に譲るというの選択も経営判断にはあるかと思いますが、経営を続けていくという判断の中で、新メニューを加え、さらに「ランチ」というこれまでになかったサービスで需要の拡大を図った一風堂さん。
"限定"という人の心をくすぶる言葉も添えてあります。
< 値下げ・割引 >
一方、オープンセールでもなく、数か月経ってから理由も解らず値下げ・割引キャンペーンを行ったお店がありました。
苦肉の打開策なのか、それとも巧妙な策略が隠されているのかもしれませんが、仕掛けにかかる側(消費者)としてはわかりやすいカラクリの方が乗っかりやすいかと考えます。
※飲食店における値下げや割引は、敷居を低くすることで訪問者数を増やすという期待がある一方で、
利益率の悪化は当然として、安くしないと食べてもらえないという印象を与えることになり兼ねません。
(記念日などでお客様感謝デーのようなイベントであれば、また違う印象付けができると思いますが。)
< 食欲×購買欲を狙撃 >
なので、一風堂さんの仕掛けにはホイホイと呼びこまれていきました。
飽食の環境下においては、
食べて「おいしかった」という感想を抱かせるのは必須条件。
その上で、お得感、エンターテイメント性、便利さ、心地良さなどが加わると、"顧客満足(≒リピーター or 口コミ)"に繋がっていくのだと思います。