以前、技能実習生として日本で経験して、その働きぶりを認められて、その受け入れ企業はベトナムに駐在員事務所を作り、彼を所長に据えてしばらく雇用していた会社と関わりを持ったことがあります。
その彼は様々ないざこざを起こし、最終的には日本本社の経営陣から見捨てられるような形で独立を目指すことになります。
彼が自身の新しい会社用のカタログを作っているのを見せてもらったことがあるのですが、そこには「日本製品」だということを大々的にアピールしていました。
ベトナム人100%資本のローカル会社(日本人社員もいない)が、ベトナムで製造している製品なら"日本製品でない"と伝えたのですが、聞く耳持たずでした。
今回のお蕎麦屋さんのチラシも、「一番人気」と「No.1」は違うメニューなので、質問を受けそうです。
そもそもグランドオープン前に一番人気とNo.1が決まっているので、いつ・どこで・誰による???という野暮な疑問を抱きます。
先のベトナム人の彼が聞く耳を持ったら「日本品質」や「日本風」とぼやかすことで、否定されない表現にはなったと思うのですが、教えてやりませんでした。
彼は悪い人間ではなく、ワーカーとしてはよく働く方だと思うのですが、
結婚して妻がそそのかすようで野心が生まれるようになりました。
けれど、経営を甘く見ていた彼の夢は早々に儚く散り、
今は野菜を育てて、毎朝市場で売っているようです。
彼はもともとかなり貧しい家で育ったと聞きました。
家業は農業だったそうです。
そして、技能実習生となったことで人生が一変して、
ベトナムではかなり高給取りでした。
そのような彼を見初めて結婚した妻にとっても、
予想外の結末だったと思います。
婚姻関係が継続できるているのか定かでありませんが・・・。
日本の昔話にありがちな展開です。