ベトナムを各人が望んで訪れた場合、多くの日本人がベトナムを好きなると思います。
一番の魅力はベトナム人の人間性ですが、経営に関わる人だとコストパフォーマンスの良さが目に映ると思います。
ところが、「発展途上国であるベトナムは市場としてのチャンスであり、少ない投資で臨める」という思惑は早い段階に断たれるはずです。
ベトナムは外国資本の企業に対して厳しい規制を敷いています。
ベトナム人100%資本の会社ですと、非常に緩いですが、1%(それ以下含む)でも外国人が出資している会社は「外資系企業」とみなされます。
そのことを多くの人はご存知ないので、ベトナムなら10分の1でやりくりできると思いきや、実際は10倍かかります。
では、10倍の経費(ランニングコスト)がかかる中で、それに見合った利益を上げる戦略を持たない外資系企業を待ち構えるのが発展途上国ベトナムの罠でして、おっちょこちょいがすぐに退散します。
中国もそうですが、ベトナムへ流入させるのは比較的簡単ですが、ベトナムにある金・物(高価な機械設備など)をベトナム国外へ流出させるのに困難を極めるという二重苦に陥り易いです。
なので「にわか」なら狙うはベトナムよりカンボジアです。
カンボジアは、ベトナムと比べると外資規制が断然緩い国家です。
それに目を付けた中国政府および中国企業が牛耳っていますので、
対中国との競争に勝たなくてはなりませんが、
カンボジア国内法による規制はベトナムに比べたらうんと容易いものです。(⇒反面、ベトナムが厳しすぎるのです。)
まったくの別件ですが、
日本もタイも断った新型コロナウイルス感染者を乗せたクルーズ船は、カンボジアへ寄港するようです。
問題はその後です。
上陸後、どうするのか?
カンボジアとしてみれば、飛行機に乗せて飛び立たせればいいので、
あとは受け入れ国の対応次第です。
カンボジアにある各国の大使館に委ねることもできます。
(頼まれれば、それ相応の見返りを?という交渉もできるはずです。)
各国各人それぞれに思惑がある中で、
外国人が小規模ビジネスで臨むとし、
今日時点でベトナムとカンボジアを比較するなら、
カンボジアだと思います。
ただし、ベトナムにおいて日本とのギャップに苦しむ中で、
カンボジアにおいては何割か増しだとも思います。