ベトナム人にとって家族が一番大事(前編)
ダメな弟を背負って生きてきたベトナム人元技能実習生Tさんの半生

<ベトナム人は家族が大事>
「ベトナム人は家族を大事にする」というのはベトナム人が口を揃えて唱えていて、その良し悪しをとやかくいうつもりはありません。
けれど、どんなことでも度が過ぎれば「悪」となる典型的例なのが、Tさんによる家族への接し方です。
<Tさんが歩んだ道のり>
15年ほど前、高校を卒業してすぐ技能実習生として日本へ渡ったTさん。
大卒ではないけれど、その当時の技能実習生制度は今とは雲泥の格差があり、有能だと認められて選ばれたような人たちが技能実習生となることができました。(実際、その当時の技能実習生の成功事例を真似て、今の追随組が存在しています。)
ベトナムに帰国後、日本で働いて貯めたお金で家を買ったそうです。
容姿端麗なTさんは会社員として働くよりも、語学を活かして夜の水商売で働くことの方が稼げるので、その道を選びました。
そこで稼いだお金で二件目の家を買ったそうです。
この辺りまでは彼女の人生は上り調子だったのだけれど、この後に苦難の道のりへと進んで行きます。
<出来そこないの弟への援助>
子供の頃はよかったのでしょうが、弟が成長するにつれて、やんちゃぶりを発揮していったようです。
Tさんはギャンブル好きの弟の借金を8回、肩代わりしてやったそうです。
1回ならともかく、2回でもない。
8回ってなんだ???と、自分は理解不能でした。
総額は日本円で数百万・・・(百万円以上が3回あったそうです)。
8回目のときは、ようやく懲りたのか、
「もう自分(Tさん)にもお金がない」と断ったそうです。
けれど母親に「このままだと弟はマフィアに殺されてしまう。自分(母親)も半分出すから、あと半分を出してほしい」と泣きつかれて、結局出したそうです。
ちなみに、母親は仕事をしておらず、Tさんが生活費・お小遣いを分け与えているので、母親のお金はTさんが稼いだお金です。
続く・・・